慢性呼吸不全

原因となる疾患には、肺結核、肺気腫、慢性気管支炎などがあげられます。
このような病気が緩やかに進行し、呼吸不全におちいります。
症状としては、運動時の息切れや咳、痰、喀血、喘鳴などに加えて、むくみが生じたり、場合によっては意識障害におちいる場合もあります。
治療は症状に応じて、気管支拡張薬、去痰薬、鎮咳薬、副腎皮質ステロイド薬を用います。
重症者の場合は、在宅酸素療法(家庭での継続的な酸素吸入療法)が治療の基本となります。

急性呼吸不全

呼吸不全の状態が急激に起こるもので、呼吸困難やチアノーゼ、意識障害などが現れます。
原因としては、重症の肺炎や間質性肺炎、気管支喘息の発作などで呼吸中枢をつかさどる神経機能が低下した場合や、ギラン・バレー症候群や重症筋無力症などで神経の働きや筋肉の動きがコントロールできなくなった場合などがあげられます。
急性呼吸不全になった場合は生命の危険があるので、まず酸素吸入などの救急処置が優先され、その後、原因となっている病気に応じて必要な治療が行われます。

呼吸不全の診断

胸部X線写真、動脈血ガス分析などを行なって、肺病変の性質やその広がり、重症度を調べ、さらに呼吸不全を起こしている原因疾患を調べるために心電図(心臓疾患との区別)、細菌培養検査、腹部X線検査・腹部超音波検査(腹部臓器における疾患との区別)などを行い、その検査結果をもとに総合的に診断を下します。

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