胃粘膜の一部が内側へ向かって隆起し、キノコ型や山型などの突起になっているものを胃ポリープといいます。
ほとんどは良性ですが、まれに悪性、すなわち胃がんの一種とされるものがあります。
狭義にいう「胃ポリープ」は良性のものだけを指し、それに対して、悪性のものは「ポリープ状がん」と呼んで区別することもあります。
現状では原因は不明ですが、胃粘膜に炎症性の異常が起こったあと、それが自然治癒する過程で、粘膜の細胞が過剰に再生され、そのために生じるものという考えもあります。
年代が高くなるほど、発症率が上がる傾向にあります。
一般的には無症状で、胃X線検査(いわゆる胃のバリウム造影)や内視鏡検査で見つかる場合が多くなっています。
胃の粘膜細胞の増殖がみられる過形成性ポリープの場合は、10mm以上に大きくなると、出血が見られることがありますが、がん化する可能性は低いとされています。
胃ポリープは胃炎をともなうことが多く、胃もたれ、膨満感などの症状が現れることもあります。
定期的に胃X線検査や内視鏡検査で経過観察を行なっていれば、特別な治療はいりません。
ただし、粘膜細胞の悪性化が疑われたり、幽門部にあって食物の通過を妨げたり、出血がひどい場合は、内視鏡的な切除の適応となります。